こんにちは。
土佐っちです。
FX自動売買をするにあたり「運用資金は少額で大きなリターンを得たい」。
誰もがそう思いますよね。
そもそもFXがいくらから始められるのかを再確認しておきます。
❶通貨ペアを選択して注文を入れます。
❷注文するためには最小購入単位が設定されています。
❸FX自動売買ができるFX業者の最低取引単位は大半が1,000通貨です。
そこで気になるのがリターンです。
結論から言います。
運用資金が少額でも利益を上げることは可能です。
しかし、4,000円が10倍になっても所詮は4万円です。
メリットがあるとすれば「運用資金調達が容易」ということのみ。
つまり、少額での運用はメリットはないも同然です。
それどころかデメリットが大きすぎるので、少額運用はやってはいけません。
本記事では、危険な理由を「リターン」「緊張感」「資金管理」「ポートフォリオ」の視点から丁寧に解説します。
相場は、いかに勝つかではなく、いかに生き残るかです。
それでは参りましょう。
目次
めちゃくちゃ危険なFX自動売買の少額運用「4選」
少額で自動売買を行うデメリット
❶ローリスクローリターン
❷薄れがちな緊張感
❸あまい資金管理
❹ポートフォリオが構築できない
少額資金で運用するデメリットはこの3つですね。
ローリスクローリターン
損失が少ない反面、利益も少ないという当たり前すぎる話です。
仮想通貨のように値動きが急激に進むのであればまだしも、為替相場でそこまで急激な値動きは見られません。利益を出せたとしても数十円というショボイというケースもあります。
ローリスク=ローリターンである前に、自分が置かれている環境を理解して運用する必要があります。
少額資金で運用する要因は「恐怖」や「EAに対する不信感」でしょう。
後者のEAに対する不信感はバックテストやフォワードテストでカバーできますよね。
ということはあなたの恐怖心が少額運用の要因です。
しかしながら、あなたがが置かれている環境を思い返してください。
もし、毎月の給料がある環境下であれば、仮に運用に失敗してもやり直せます。
しかし、 毎月の給料がない労働者として社会から不要とされる年齢になったときはやり直せません。
つまり、 毎月の給料がある時こそ、ハイリスクハイリターンを狙うべきです。
薄れがちな緊張感
ローリスクであるがゆえに「緊張感」が薄れがちです。
この薄れた緊張感は、売買条件を適当に設定したり、プログラムを動かしたまま無管理状態で放置するという隙を生みます。
自動売買だからこそ放置は危険です。
相場の状況チェックとストラテジーのチューニングを怠った時のリスクははかり知れません。
あまい資金管理
さらに、少額資金で取引する際に最も注意すべき点は資金管理です。
ポジションに含み損が発生することで、証拠金維持率がロスカットラインにあっという間に到達することになります。
戦争や災害など突発的なニュースが報道されて、メジャーな通貨ペアである米ドル円であっても2円以上値動きすることもあります。
その点も十分加味して、資金的に余裕をもって取引することが重要です。
相場は、いかに勝つかではなく、いかに生き残るかです。
ポートフォリオが構築できない
EAの弱点をしっかり理解して「弱点を補い合う」組み合わせを構築するポートフォリオ。
FX自動売買の最小ロットである「0.01ロット」で構築したとして、あなたのポートフォリオはいくつのEAで支えあえるでしょうか。
質の良いポートフォリオの条件は次の3つです。
❶長期・中期・短期を組み合わせる。
❷出来るだけ性格の違う物を組み合わせる。
❸最大ドローダウンの起こるタイミングが違うものを組み合わせる。
こうする事によって、長い期間、安定した利益を見込める可能性が高くなります。
つまり、運用資金が少額であればあるほど、質の良いポートフォリオが組みにくいのです。
【注意】運用資金が少額だかといって舐めてると死にますよ。
今回は少額資金で運用するコツをご紹介しました。
特に証拠金維持率は常に意識して、少額の資金を大きな資金へと膨らませてください。
ここで残酷なお話をします。
運用する資金が大きくなるにつれて勝てなくなる可能性が高いという話です。
いあ。
勝てなくなる可能性が高いのではなく、大半のトレーダーがここで潰れてしまいます。
この原因こそ「緊張感」です。
少額で運用している時は気づかないのですが、資金量にかかわらず相場でミスを犯せばそれは「死」です。
そういった緊張感の中で運用する資金が大きくなった時。
少額の時と同じメンタルでトレードができますか?という話です。
たいていのトレーダーは「失敗してもまた資金を追加すればいい。」という甘えがあります。
その心構えでトレードをしていると、運用資金が大きくなったときに必ず潰れます。
言い方は悪いのですが「運用資金が多すぎる」ことによって死にます。
だからこそ、運用資金が小さい時から「緊張」を心に叩き込んでくださいね。
そうすれば、運用資金が大きくなることで圧し掛かる緊張に負けることはありませんよ。