【無料】EAの特徴を掴む「QuantAnalyzer」の使い方(完全版)

こんにちは。
土佐っちです。

バックテストを行ったことがある方でしたら
バックテストの結果に対して
こんなことを思ったことがあるかも知れません。

「EAが損小利大なのか読み取りにくいなあ。」
「どれくらいポジションを持つ可能性があるのかわかりにくいなあ。」

そうなんですよね。

土佐っち
こういった情報ってバックテストのデータでは読み取りにくいし、まあ致し方のないところなんですワ。

しかし。

バックテストのデータを読み込んで、
さらに詳しく解析することで、
こういった不満を解決できる便利なツールがあるのをご存知ですか。

しかも「無料のくせに」です。

このツールは「QuantAnalyzer」というのですが、
こんな方にこそお使いいただきたいツールです。

  • 年毎、月毎、曜日毎、時間帯毎の損益を確認したい
  • 好調不調の傾向をより正確に把握したい
  • ショート、ロング別に損益を確認したい
  • 複数のEA、通貨ペアの合計損益を纏めて確認したい
  • ポートフォリオでのトータル損益曲線や最大ドローダウンの確認をしたい簡単に行いたい

つまり。

Quant Analyzerはポートフォリオを組む上で
最重要のツールというワケです。

そこで本記事では「QuantAnalyzer」の設定方法から、
グラフの見方、グラフ表示機能でEAの特徴を掴むやり方まで
図解付きで丁寧に解説します。

それでは参りましょう!!

目次

「QuantAnalyzer」の無料会員登録及びダウンロード方法

こちらのQuantAnalyzerダウンロード公式ページにアクセスして
「FREE VERSION」をクリックします。

https://strategyquant.com/quantanalyzer/download/

土佐っち
QuantAnalyzerは、ポートフォリオを組んで行く中で最重要ツールです。有料版と無料版がありますが、ポートフォリオを組むうえでは無料の機能だけで十分ですよ。

次のポップアップ画面でお名前、メールアドレスを入力し「Get FREE version」をクリックします。

登録完了メールが届いたら、「Confirm the subscription」をクリックします。

登録完了メール
件名「Please confirm your subscription to “quantanalyzer_free”」

お使いのパソコンのbit数にあった方をダウンロードします。

土佐っち
土佐っちの場合はWindows10 64bitですから上のボタンをクリックします。

「QuantAnalyzer」のインストール

ダウンロードした「QuantAnalyzer_4.40.00.exe」をダブルクリックして
「SetUp」画面が起動したら「I accept the agreement」を選択し「Next」をクリックします。

Information画面ではそのまま「Next」をクリックします。

インストール先選択画面ではそのまま「Next」をクリックします。

スタートメニューの名前入力画面ではそのまま「Next」をクリックします。

デスクトップショートカット、クイックランチショートカット作成画面では
そのまま「Next」をクリックします。

インストール最終確認画面では「Instal」をクリックしインストールを開始します。

インストール完了画面で「Finish」をクリックします。以上でインストールは完了です。

「QuantAnalyzer」のライセンス認証画面でライセンス番号を登録する

インストールが完了するとライセンス認証画面が起動します。

無料ユーザー登録で届いたメールのライセンスナンバーを入力し
「Verify license」をクリックします。

登録完了メール
件名「Welcome to Quant Analyzer」

QuantAnalyzerが起動します。

「QuantAnalyzer」で使用するデータの作成方法

「Load report」をクリックし、バックテストファイルを選し「OK」をクリックします。

土佐っち
ここでは参考に「FX自動売買ソフト(孫権)」を読み込んでみます。

「Loading report file」画面が起動するので「Continue」をクリックします。

データが取り込まれます。

それでは次の項目でバックテスト分析データ画面を抜粋していきます。

「QuantAnalyzer」の見方

Overview

タイトル内容
OF TRADES総トレード数
SHARPE RATIOシャープレシオ(期待できる利益率をそのストラテジーの振れ幅(標準偏差)で割った値です。)

シャープレシオが大きいほど、資産が安定的に増加していることを示します。
過剰な最適化をしてしまうと、数値が信頼できませんので、バックテスト方法に注意が必要です。
PROFIT FACTORプロフィットファクタ

総損失に対して利益が何倍かを示す数値です。
例えば、総利益200万円、総損失100万円であればプロフィットファクタは2.0となります。
RETURN/DD RATIOリスクリターン率(総収益をドローダウンの値で割った値)

ドローダウンに対して、どれだけの利益が見込めるかを示す数値です。
数値が大きいほど、ドローダウンに対して大きな利益が見込めるEAです。
WINNING PERCENTAGE勝率
DRAWDOWNドローダウン
% DRAWDOWNドローダウン率
DAILY AVG PROFIT1日当たりの平均利益(損失)
MONTHLY AVG PROFIT1ヶ月当たりの平均利益(損失)
AVERAGE TRADE1トレード当たりの平均利益(損失)
ANNUAL % / MAX DD %1年のドローダウン / 最大ドローダウン
R EXPECTANCYR期待値は資金管理に重要な数値です。
リスクに対してどれだけのリワードがあるかを示します。
R期待値が高いほど優秀なEAです。
R EXPECTANCY SCORER期待値スコア
STR QUALITY NUMBERSTR数
SQN SCOREEAを評価した数値です。

1.6未満 ⇒ 平均以下
2.0 ⇒ 平均
2.5 ⇒ 良い
3.0 ⇒ 優秀
5.0 ⇒ 非常に優秀

Overview(STATS)

Overviewの欄に表示される「STATS(統計)」についても解説します。

Strategy

項目意味
Wins/Losses Ratio勝ちトレード数と負けトレード数の割合
Payout Ratio(Avg Win/Loss)平均利益と平均損失の割合
Average # of Bars in Trade1回トレードあたりのローソク足の本数
AHPR平均保有期間利回り
Z-ScoreZスコア
Z-ProbabilityZスコアの信頼度
Expectancy期待値
Deviation標準偏差
Exposureエクスポージャー
Stagnation in Days停滞期
Stagnation in %停滞期の割合

Trade

項目意味
#of Wins勝ちトレード数
#of Losses負けトレード数
#of Cancelled/Expired注文キャンセルもしくは不成立
Gross Profitトータル利益
Gross Lossトータル損失
Average Win平均利益
Average Loss平均損失
Largest Win最大獲得利益
Largest Loss最大獲得損失
Max Consec Wins最大連勝数
Max Consec Losses最大連敗数
Avg Consec Wins平均連勝数
Avg Consec Loss平均連敗数
Avg # of Bars in Wins勝ちトレード時の平均ローソク足本数
Avg # of Bars in Losses負けトレード時の平均ローソク足本数

MONTHLY PERFORMANCE(月別の結果)

月ごとの成績を確認できます。

土佐っち
2020/1~2020/9の月別の成績です。


Quant Analyzerを使うと「Zスコア」が把握できるため、例えばZスコアがマイナスのEAでは「勝ちトレードの次も勝ちやすい、負けトレードの後も負けやすい」という特徴があるため、負けが続いた時はトレードを止めるといった使い方ができます。

List of Trade(全売買履歴)

勝ちトレードは青色、負けトレードは赤色で表示されるので視覚的に見やすいですね。

ポジション保有時間についての表示が便利で
「どれくらいの時間ポジションを持った後に、どういう結果になったのか」
を確認することができます。

Equity chart(収益グラフ)

ピンク色の期間は「最高収益を更新できなかった期間」
赤色の下向き棒グラフは「ドローダウンの幅」
といった具体に、EquityChartの機能を使えばこういったことが分析できます。

得られる利益以上に、このような具体的リスクを把握することこそ特に大事です。

土佐っち
「不利な状況がこれくらいの期間に渡って必ず起こり得る」とうことを必ず認識しておきましょう。

Equity chart(軸の変更)

設定をイジることでさらに細かく分析することができます。

エクイティチャートは横軸が「取引回数」によって表示されています。

こちらをX axisの「trades」→「time」に切り替えることで
横軸を「時間」に変更することもできます。

Equity chart(ドローダウンの表示)

損益成長のグラフにドローダウンを表示させることができます。

  • $マーク:ドローダウン絶対額
  • %マーク:ドローダウンの%
  • pipsマーク:ドローダウンのpips
ナンピンやマーチンゲールを行うEAでは損益自体が右肩上がりに増えていっていますが、証拠金が激減していたり、最大含み損を抱えてしまう場合があります。そういった内容を可視化したい時に便利です。

Equity chart(停滞期マーカー)

「口座残高が最高値を更新せずに停滞している期間」を可視化できます。

「Stagnation Marker(=停滞期マーカー)」の「all」を選択すると、全期間のうちの停滞期がわかります

Trade analysis

バックテストのトレード結果を、グラフとして分析表示できます。

Trade analysis(Long vs Short trades)

勝ちトレードと負けトレードの比率 (勝率:敗率)

Trade analysis(P/L by weekday)

日別のトレード回数

Trade analysis(P/L by day)

日ごと集計(全ポジションの総合計でプラスは緑、マイナスは赤)

Trade analysis(P/L by weekday)

曜日ごと集計(全ポジションの総合計でプラスは緑、マイナスは赤)

Trade analysis(P/L Growth by duration)

トレード保有時間と利益損失トレードの分布図です。

土佐っち
他にも様々なグラフ表示機能があるので、ご自身で色々と触って使い方に慣れてください。

グラフ表示機能でEAの特徴を掴む

お待たせしました。

ここからはポートフォリオを組むために
「グラフ表示機能でEAの特徴を掴む」
という点について解説します。

もちろん「QuantAnalyzer」の使い方なんてそれぞれですから、
ご参考までに土佐っとがどように使っているのかを共有します。

まず最初に土佐っちが知りたいのは次の3つです。

  1. どれくらいの時間、ポジションを持つ可能性があるか
  2. そのEAが損小利大か、利小損大か
  3. どんな収益分布になるのか

そのために使用するグラフは次の3つです。

【Trades by duration】
【P/L Growth by duration】
【P/L by trade duration】

それぞれのグラフからどのように読み取れるのかご覧ください。

【Trades by duration】

土佐っち
長くても30日以内でポジションを閉じることが読み取れます。

【P/L Growth by duration】

土佐っち
利確は2,200ドルで、損失は400ドルであることから損小利大のEAと読み取れます。

【P/L by trade duration】

土佐っち
ポジション保有が長引くと損失トレードの割合が大きくなるのがわかります。

いかがでしたでしょうか。

グラフ表示機能を使うことで「EAの特徴」を掴みことをご理解いただけたと思います。

あとは、複数の「EAの特徴」を活かして「ポートフォリオ」を組みます。

「ポートフォリオの組み方」については
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是非ともお読みになってくださいませ!!

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本日もお読みくださりありがとうございました。

次回もあなたのトレードに役立つ情報をお伝えしますので
どうぞ楽しみになさっていてください。

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