失敗しないFX自動売買「ナンピンEAの選び方」

こんにちは。
土佐っちです。

立て続けにポジションを持つナンピンロジックで作られたFX自動売買ソフト(EA)。
厳格な資金管理を徹底して行えば、理論上は負け無しで使えるので強力な武器になり得ます。

しかし、ナンピンという単語を聞いただけで、拒絶反応を示すFX自動売買トレーダーが大半でしょう。

そりゃあそうです。

ナンピンEAの選択、設定、資金管理を身に着ける前に、どこぞの情報商材屋さんのプロモーションに心踊らされて、含み損ばかり増えて一気にロスカットですから。

土佐っち
ゼロカットがないFX業者だったら追証モノですから、「ナンピン=悪」という印象が強いのも納得。

しかし。糞的ナンピンEAと戦略的ナンピンEAは全くの別物です。

ここを間違えてはいけません。

本記事ではFX自動売買トレードで勝ち続けたいトレーダーのために、
戦略的ナンピンEAの選び方をご紹介しますので
どうぞ最後までお読みになりお役立てください。

目次

ナンピンとは

まずはじめにナンピンを一行で説明するとこうなります。
「江戸時代の米相場の中で生まれた取引の損失を平均化する手法」

漢字では「難平」と書きますよ。

さすがに一行ではわかりにくいので、もう少し詳しく解説しますね。

ナンピンは、保有しているポジションに対して相場が逆の方向に進みそうな時、さらにポジションを追加することで平均取得単価を下げて取引できる手法です。

平均取得単価とは、具体的に以下の計算式で算出可能です。

平均取得単価 = 取引した価格 ÷ 合計Lot数

例えば
・1ドル105円の時に買いポジションを1Lot保有
・1ドル100円まで下落したら含み損は5円

 (1ドル105円にならないとプラマイナスゼロにならない。)
1ドル100円の時に1Lotの買いポジションを保有
するとします。

上記の計算式で算出すると、以下の価格が導き出されます。

(105+100)÷ 2Lot = 102.5

よって、平均取得単価は102.5円ということになり、1Lotあたりの含み損は2.5円になりました。

つまり。
・1ドル102.5円になればプラスマイナスゼロ
・1ドル102.5円以上になれば利益がでます。

土佐っち
ナンピンを行うことで平均取得価格が低くでき、1つめのポジションを持ったときの価格に相場が戻らなくても、少しの戻りあれば利益を出せせるということですナ。

ナンピンは素人向きではない

こんな相場の格言があるのをご存じですか?

「下手なナンピンは素寒貧(すかんぴん)」

土佐っち
この格言は、ナンピンを多用するとジリ貧に陥って無一文になりかねないから、初心者こそむやみに使うなってことを言ってますワ。

なぜなら、ナンピンの目的は、自分が予想した方向へと相場が動くことを前提に、目の前の反転は一過性であるということが確信できた時点で使用すべき手法だからです。

もし、見立てどおりになれば、損益分岐点を下げられるので非常に効果的である反面、その後に自分が予想した方向へと相場が動かないと大きな損失を生みかねません。

ナンピンEAのメリット

ナンピンの概要がわかったところで、FX自動売買でナンピンEAを使うメリット「2つ」をご紹介しますね。

平均購入単価が下げることができる

先ほどもお伝えしたように、ナンピンを使う最大のメリットは平均購入単価を下げることです。

自分の思っていた方向と逆に相場が動いても、ナンピンであればピンチどころかチャンスになる可能性だってあります。

難しいナンピンを自動で運用してくれる

格言「下手なナンピンは素寒貧」のとおり、ナンピンで誰でも上手に利益を出せるほど甘いものではありません。

土佐っち
むしろ、思い切って損切りしたほうがよいケースが多いです。

そんな、扱い方が難しいナンピンを自動で運用してくれるEAは魅力的です。特に、平均購入単価を意識しながら最適なタイミングで必要量購入するという判断を行ってくれるのがイイ。

ナンピンは、リスクも高いですがチャンスも大きな取引手法ですので、チャンスを活かしやすいというメリットがあります。

勝率と損切り

ナンピンEAは手動による損切り、またはロスカット以外では「損切り」をしません。

これには理由があって、同じ方向にずっと動き続ける相場はないという特性を活かしているからです。

つまり、反発しさえすれば、最初にエントリーした場所まで価格が戻らなくとも、ある程度戻ることで利益を得られるという理屈からナンピンEAは損切りをしません。

ナンピンEAのデメリット

ナンピンは、効果が高い取引手法である反面、リスクも高いのが実情です。
特に、インパクトのあるデメリット「2つ」を紹介します。

ナンピンの繰り返しで大きな損害になる

ナンピンは平均取得価格が低くするために、ポジションを積み増すことで含み損が多くなりやすくなります。これはメリットでもありデメリットでもあるワケです。

相場が反転せずにトレンド相場が長く続いてしまう一方的なトレンド相場は大の苦手

証拠金維持率が含み損に耐えられなくなると「強制ロスカット」になる可能性があります。

つまり。
資金が底を突いたら一発でロスカットという「資金量との戦い」なワケです。

加えて、保有ポジションを2倍ずつ増やす「マーチンゲール型のナンピンEA」はかなりのリスクを背負っています。

土佐っち
とはいっても、厳格な資金管理ができればマーチンゲール型のナンピンEAは非常に優秀な手法ですよ。

塩漬けになりやすい

ナンピンで細かくポジションを保有しても、その価格帯でレンジ相場が形成されてしまうと、当初保有していたポジションが塩漬けになってしまいます。

決済するにもできない状態が続くので、マイナススワップであれば、日を増すごとに利益が減っていくことになります。

ナンピンは思い切って損切りしたほうが損失が小さく済む可能性もあります。

ナンピンEAの選び方

ナンピンEAを選ぶ際、どこの誰が書いたかもわからないようなEAの販売ページの「煽り」に心踊らされて、妄信的に信じていてはダメですね。これでは負け組です。

そんなものに命の次に大事なお金を託すなんてもってのほか。「究極のギャンブル」でしかありません。

だからこそ、ナンピンEAを選ぶポイントが大事です。土佐っちの経験からまとめてみましたのご覧になってください。

エントリーロジックを見分ける

稼働直後や決済直後にポジションを持つナンピンEAは避けるべきです。この類のEAはゴミでしかありません。

● 信じられないほど下手な局面でポジションを取る
● 適当にポジションを持ってナンピンを続ける
● 両建てで即ポジションを取りに行く。

・・・こういったEAが巷に数多く存在しています。

土佐っち
そもそもロジック(プログラム)がわからないからこそ、バックテストとフォワードテストでエントリーロジックをチェックするワケで、これが大事です。

まとめ

相場が反発せずにトレンドが続くと含み損が増えるけど、利益を得るときは一気に得られる。
これがナンピンEAであることははご理解いただけたと思います。

だからこそ、多額の含み損に耐えられない人は向いていませんよ。

ナンピンEAを利用する際は多めの資金でトレードしてくださいね。

証拠金を厚くすることで、含み損が多くなっても資金を圧迫しないことが大事です。

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本日もお読みくださりありがとうございました。

次回もあなたのトレードに役立つ情報をお伝えしますので
どうぞ楽しみになさっていてください。

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