こんにちは。
土佐っちです。
レバレッジのお陰で少ない証拠金で取引できるのがFXの魅力。
国内FX取引所は金融庁の規制が厳しいため、
現在はレバレッジは「25倍」となっていますが、
さらに「10倍」に規制しようという動きもあります。
しかし。
海外FX取引所であれば「1,000倍」のレバレッジをかけることもできます。
とはいっても。
むちゃくちゃな資金管理で勝ち続けることができるほど
金融の世界は甘くはありゃしません。
FXの初心者であればあるほど
早く利益を出したいとい「己の欲」に負けて
ロットを必要以上に大きくします。
これが「大きな損失を出す素」にもかかわらずです。
最初に運良く何度か勝ってしまった人ほどこうした傾向があるんですよね。
しかし。
「大きな損失」を食らってしまうと
そこから取り戻すのは本当に難しい・・・
だって、元本が小さいのですから利益も小さくなります。
そこで、さらに大きなレバレッジ、
さらに大きなロットで無茶なトレードを行う。
もうこうなったら最後です。
己を見失っているので資金を溶かすまで辞めない。
人ってこう動くようにできている動物なんです。
一切の感情を排除したトレードが行えるFX自動売買トレードとて
資金を溶かさないための資金管理で重要な
「レバレッジの設定」「ロットの設定」をするのは人です。
だからこそ。
資金管理を学ぶ前にFX自動売買トレードなんてやっちゃあいけないんですよ。
そこで、今回はFXで最も重要な資金管理について
メチャクチャ丁寧に解説します。
FX自動売買トレードの「スタートボタン」は
この記事をよくお読みになり、しっかりと理解してから押してくださいね。
それでま参りましょう!!
目次
FX自動売買トレードだからこそ資金管理は超重要
FXで勝ち続けるための重要な要素に
「手法」「メンタル」「資金管理」がありますが、
なかでも「資金管理」はめちゃくちゃ大事です。
FX自動売買トレードの場合、
手法はFX自動売買ソフト（EA）によって決まっています。
加えて、FX自動売買トレードだからこそ感情を徹底的に排除できるので
トレード自体に関する「メンタル」は入れようがありません。
しかし。
「資金管理」だけは自分が設定します。
どんなに優れたFX自動売買ソフト（EA）であっても
１００％勝ち続けることなど無理無理。
「資金管理」は「リスク管理」と同義です。
トレード歴が長い上級者であればあるほど、
この「資金管理」に重きをおいてるんですワ。
適切なロットはどう決める？
資金管理が重要なのはわかったけど
「ロットってなんだろ？」
「ロット、枚数、通貨の違いがわからない」
「レバレッジってどうやって設定するの？」
「１ロットだとどのくらい利益が見込めるのかな？」
「何ロットでエントリーするのがいいの？」
こんな疑問をお持ちじゃないですか？
この疑問は今スグに解決しなきゃいけない疑問だからこそ、
土佐っちがめちゃくちゃわかり易く丁寧に解説します。
FXの取引通貨量の単位
まず最初に「ロット」「枚数」「数量」「通貨」はどれも同じ意味で
FXにおける「取引通貨量の単位」です。
言葉は違えど同じ意味なのでココはわかりやすいのですね。
しかし、ややこしいのは
海外FX取引所、国内FX取引所によって
使っている単位が違うので混乱しがちです。
ご覧ください。
海外FX取引所は「1ロットが10万通貨」
国内FX取引所は「1ロットが1万通貨」
です。
わかりやすいように海外FX取引所の
「取引通貨量の単位」と「表示例」を図にしておきます。
| 取引通貨量の単位 | 表示例 |
|---|---|
| ロット | 1Lot、10Lot、100Lot |
| 枚数 | 1枚、10枚、100枚 |
| 数量 | 数量1、数量10、数量100 |
| 通貨 | 100,000通貨、1,000,000通貨 |
ゲムフォレックスの最小ロットと最大ロット
土佐っちが使っている海外FX取引所ゲムフォレックス（GemForex）の
最小ロットと最大ロットも図にしておきます。
| 取引通貨量の単位 | 最小 | 最大 |
|---|---|---|
| ロット | 0.01Lot | 30Lot |
| 枚数 | 0.01枚 | 30枚 |
| 数量 | 数量0.01 | 数量30 |
| 通貨 | 1,000通貨 | 3,000,000通貨 |
レバレッジはロットで調整する
「レバレッジってどこで設定するんだろう」
と誰もが一度は疑問に思ったことがあるでしょう。
結論から言うとゲムフォレックス（GemForex）のレバレッジは
手動で変更することはできないのでロットで調整します。
つまり、資金管理はレバレッジはなくロットで行います。
レバレッジの計算はシステムが
「ロット」「最大レバレッジ」「口座残高」によって自動で設定します。
それでは例をご覧ください。
レバレッジは10倍の例
為替レート ： 1ドル＝100円
取引量 ： 1ロット（100,000通貨）を取引
証拠金 ： 100万円
の場合に計算式は「（100,000通貨 × 100円）÷ 100万円 ＝ 10 」ですから
レバレッジは10倍です。
レバレッジは100倍の例
為替レート ： 1ドル＝100円
取引量 ： 10ロット（1,000,000通貨）を取引
証拠金 ： 100万円
の場合に計算式は「（1,000,000通貨 × 100円）÷ 100万円 ＝ 100 」ですから
レバレッジは100倍です。
レバレッジは200倍の例
為替レート ： 1ドル＝100円
取引量 ： 1ロット（100,000通貨）を取引
証拠金 ： 5万円
の場合に計算式は「（10,000通貨 × 100円）÷ 5万円 ＝ 200 」ですから
レバレッジは200倍です。
取引はロットで注文
レバレッジについて理解を深めてもらった次は「注文」にまりいます。
MT4で「買い注文」をした経験があれば思い出してください。
「レバレッジ100倍で買い注文をします」ではなく
図の赤枠で囲んだところのように
「1ロットで買い注文をします」ですよね。
つまり。
注文は「ロット」で行います。
為替レートの変動による損益の変化
さて。
為替レートが「どれだけ変動する」と「どれだけの損益」がでるか
「ロット別」に表にしたのでご覧ください。
EURUSDの場合は「小数点4桁目」のところが最小単位（pips）になります。
| 1pipsの変動 | 10pipsの変動 | 100pipsの変動 | |
|---|---|---|---|
| 1ロット | 100円 | 1,000円 | 10,000円 |
| 10ロット | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
| 30ロット | 3,000円 | 30,000円 | 300,000円 |
はい。
ここまでで４つの疑問
「ロットってなんだろ？」
「ロット、枚数、通貨の違いがわからない」
「レバレッジってどうやって設定するの？」
「１ロットだとどのくらい利益が見込めるのかな？」
について解決できました。
次の項目ではいよいよ誰もがぶち当たる
「何ロットでエントリーするのがいいの？」
という疑問を解決していきます。
それでは参りましょう!!
「2％ルール」で行う資金管理からロットを算出してみる
有名な資金管理として
「1回のトレードの損失額を口座残高の2%以内にする」
という「2％ルール」があります。
これは次の３ステップに従えば簡単にロット数を決めることができます。
- １トレードで失っても良い損失許容額を決める
- 損切幅を決める
- myfxbookのポジションサイズカリキュレーターで自動計算する
１トレードで失っても良い損失許容額を決める
例えば
証拠金 ： 10万円
損切％ ： 2％（2,000円）
ですから、1トレードにおける損失許容額が「2,000円」となります。
損切幅（pips）を決める
次に損切幅を決めます。
すでにご想像がつくかも知れませんが
損切り幅を広く取りたいなら結果としてロットは小さくなり
損切り幅を狭くするなら結果としてロットは大きくすることができます。
myfxbookのポジションサイズカリキュレーターで自動計算する
myfxbookでポジションサイズカリキュレーター（ロットサイズ計算機）が
無料公開されているので、こういった便利ツールを使って自動計算しましょう。
⇒ https://www.myfxbook.com/forex-calculators/position-size
入力する項目を解説します。
| 項目 | 入力内容 |
|---|---|
| Account currency | 円建ての口座でしたら「JPY」を選択 |
| Account size | 口座に入金している金額（証拠金）を入力 |
| Risk Ratio, % | 1トレードにおける損失許容額を入力 （今回は2％ですから「2」をと入力） |
| Stop-Loss, pips | 損切幅を入力 （10pipsでしたら「10」と入力） （※少数点以下は四捨五入） |
| Currency pair | 通貨ペアを選択 |
入力が終わったら「Calculate」をクリックします。
すると「Result」に自動計算されたロットサイズが表示されます。
以上で「損失許容額」と「損切幅」から「ロットサイズ」を算出できました。
ロットサイズが適切でなければ飛びます
もしかしたら、早く利益を出すために
「ロットサイズを大きくしたい!!」
というお気持ちがあるかも知れません。
そう思うのは人の自然な心理です。
だってお金が欲しいのですから。
しかし。
適切なロットサイズで運用しない限り
「FX自動売買ソフト（EA）のトレードルール」
の威力を発揮することはできません。
その理由をお聞きください。
FX自動売買トレードで損失が重なってきた時の人の行動は
もうめちゃくちゃわかり易いんです。
FX自動売買トレードにもかかわらず、
● 設定されている利確ポイントを無視してルール外の決済をしてしまう
● 設定されている損切りラインをずらしてしまう
・・・
これはもうFX自動売買トレードじゃなくなってるんです。
そもそもバックテストによって
「オシャ!! このFX自動売買ソフト（EA）で稼働させよう!!」
と判断した最初のルールがどこに行ってしまうんです。
この時点で「手法」とは異なっているために
勝ち続けるどころかメンタルがダメージを受け悪循環に陥っています。
人の心って本当に弱い。
土佐っちの心も本当に弱い。
だからこそ。
そうならないために「ロットサイズの管理」がめちゃくちゃ大事なんです。
まとめ
- 資金管理はめちゃくちゃ大事
- トレードを続けるためには大きく資金を減らさないことが大事
- 初心者だからこそ最大損失許容額は資金の5%まで
- ロットは損切りの幅から決める
- 適切なロットでなければ自らルールを破ってしまう
- 適切なロットでなければFX自動売買ソフト（EA）の威力は発揮できない
FX自動売買ソフト（EA）の選別や
メンタル管理に悪影響を及ぼさないためにも
いかに資金管理が重要なのかを解説しました。
ここがしっかりと理解できたのでしたら
FX自動売買トレードのスタートボタンを押してOKです。
焦らなくても大丈夫です。
ゆっくりで大丈夫です。
じっくりで大丈夫です。
だって、相場は逃げないのですから。
今回の記事があなたのFX自動売買トレードの参考になれば嬉しい限りです。
